フィリピン珈琲事情(3)
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    今回ここへ来るきっかけは、福岡「美々」のマスター森光老師にサンプルで送られてきた、「スウィート珈琲」に魅せられたからである。



    そのとき3種類の珈琲のサンプルが来た。



    「アラビカ」「スウィート」「カチモール」



    ずいぶん変わった区別のしかただなと思った。





    しかしペペの話で何故かわかった。

    実はこれらは、ここミンダナオ島ミヤㇻヤン村に珈琲が入ってきた時期に起因する。



    「アラビカ」と呼ぶのは昔、ペペの4代前の世代に村に入って来た。



    「スウィート」は1980年位に30分ぐらい離れた隣村から入ってきた。



    「カチモール」は最近、5年くらい前から国が推進している珈琲政策の一環で導入されたもの。



    ここで驚いたのは農民がよく珈琲を飲んでいるということ。

    しかもうまい。

    やかんに珈琲の粉を入れ、後で濾すのだが、うまい。

    1日2回おやつつきのコーヒータイムがあり、滞在中もバナナチップ、サトイモのふかしたもの、大学いも、バナナの揚げたものなど毎日でてきた。









    客人がきたからということで、特別料理だったのかもしれないが、どれもおいしい。







    一旦昼食にもどり、午後からは農民の家の前でつくる、小さな珈琲園(ガーデン珈琲)を見て回る。







    ここは案内をしてくれるTさんが教える学校の近くだが、昨年ゲリラが出没した地域で、危ない場所だ。あまり感じないが、きっと危ない場所。



    いろいろな家の「スィートコーヒーの木」だが枝ぶり、色、樹勢どれも違う。

    自然栽培なので収穫量も違うだろう。

    中には軽くさび病にかかっているのもあった。



    案内してくれたI氏によれば、自然のものであれば(人の手を加えていなければ)あまり広がらない。問題ないとのことである。

    (しかしフィリピンは過去にさび病で大きな被害を受けている)



    急に取れなくなったり、赤く熟さないものがあると農民はいっていた。

    今後どうなるのか?





    チェリーを収穫









    焼いて飲んでみたい衝動に駆られた。



    「よしそれじゃ焙煎しよう」と、2年前の「スウィート珈琲」のパルプドナチュラルを焙煎することにした。



    近くのお婆さんに頼んで、脱穀するものをもってきて家のまえで脱穀。





    パーチメント





    脱殻



    焙煎は森光老師がフライパンで焼くスペシャルバージョン。











    20分かけて焼き、そのあと老師みずから持参したポット、ミルを使い、ネルドリップで落とす。



    ほどよい酸味がなんともいえない。



    いつも老師の珈琲と違うが、がうまい。


    | とまらないっ!繁田のマシンガントーク | 17:11 | comments(0) | - |
    フィリピン 珈琲事情(2)
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      2月4日



      村で一番の家に泊めてもらうことになったのだが、

      この家はいろいろ案内してくれたTさんの義理の兄(大工さん)の家。





      コンクリートの土台、それぞれ分かれた部屋。

      他の高床式の家に比べ非常に快適。





      しかし電話の通信レベルは低く、インターネットも電話もつながらない。

      ここでインターネット、電話、お酒のない生活を、3日間することになるのだが、食事はおいしいし、農家めぐりの山歩きは健康的な生活で苦にならない。



      きれいに晴れていた景色が瞬く間に霧に包まれ、また晴れる。

      山と山の間に霧が生まれ、雲が流れる。



      実はこの山は父親の山と母親の山と呼ばれ、この霧や雲は子供みたいなものみたいだ。



      家の前にある「スウィート珈琲」にご対面。

      今まで見たことのない枝ぶりだ。45度の角度で上に枝が伸びる。







      上へ上へ伸びるので自然と木は高くなる。



      「45度の角度」がすべて「スウィート珈琲」というのもちょっと違うような気がするが、あきらかに今まで見たことないような珈琲の木。



      粒が小さく、おそらく収量も少ない。

      (豆の数は多いようだがチェリーから豆になる率は8.5%)



      木は上へ、上へと伸びる。最後はエチオピアのジェルジェルツーで見たようなラダー(はしご)を使ったり、子供に登らせたり、木を引っ張って収穫している。





      朝食後、昨日行ったダトゥーペぺの家に20分ぐらい歩いて行く。



      「カチモール」を中心に栽培しているが、「スウィートコーヒー」の苗を作っている。すべて自然栽培。







      たしかに苗は虫食いが目立ち、若干のさび病もある。

      彼らは自然栽培ですべての農業を行っている。



      家の裏手に広がる珈琲園を見せてもらった。



      ペぺの親戚もみなさんもZさんとTさんも、珈琲つくりに取り組む姿勢はすばらしい。





      | とまらないっ!繁田のマシンガントーク | 19:20 | comments(2) | - |
      フィリピン珈琲事情(小休止)
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        2月4日 朝



        夜中まで降り続いた雨は朝、上がっていた。



        小さな村で宿泊設備などない。

        ここは村で一番の家。テレビも電気もある。

        トイレは手動で流す。



        標高1300m。

        寒いのでシャワーは浴びない。

        (いやわざわざ薪でお湯を沸かしてもらうのはもうしわけない)

        電話もネットもつながらない。



        その家のダイニングからのきれいな風景にまず驚いた。







        次に霧が急に出て真っ白になり、またおどろいた







        さらにまた霧が晴れ、気候の変化の早さにさらに驚いた。







        わずか10分の光景だった。

        すごい勢いで霧につつまれ、さっとなくなった。



        なんか良いコーヒーに出合えそう。


        | とまらないっ!繁田のマシンガントーク | 14:26 | comments(0) | - |
        フィリピン 珈琲事情(1)
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          2月の初め、オーナーの繁田武之はフィリピンのミンダナオ島の奥地に、

          とあるコーヒーを探しに行っていました。

          その名も「sweet coffee」。

          カルモでも数量限定で発売準備中です!

          日本では流通していない超・貴重豆ですのでお楽しみに♪



          以下、無事に帰国した繁田のフィリピン・レポートをお楽しみください。









          2月3日

          マニラを8時15分に発って約1時間30分、ミンダナオ島のカガヤン・デ・オーロに着く。



          迎えにはジさんという女性が来ていた。





          ジさんはフィリピン人で、今回視察する珈琲地帯を探し出した人。

          スターバックスの社会貢献の仕事をする傍ら、この地域の珈琲を支援している。

          ボーイというおじさんの運転するランクルで、目的地へ向かう。

          助手席に私、後部座席にマニラの伊藤さん、森光夫妻、ジさん、後ろに4人は、ちょっと申し訳ない。





          南国でみられるような継ぎ目のある舗装道路を走る。

          両脇にはお店がある。ボーイの運転するランクルは快調に目的地ミヤランを目指す。

          30分ほど走ると海が見え、昼食をとる。



          海沿いのレストラン







          今回探しに行く「スウィートコーヒー」の産地ミヤランへは、ミンダナオ島のカガヤン・デ・オーロから内陸へ入っていく。

          2時間近く走り、山道に入る途中から舗装がなくなり、小雨が降ってきた。途中、雨は強くなったり、弱くなったりする。

          あたりは真っ白。視界は悪い。気温も冷えてきた。

          標高計を見ると1200メートル。

          ぽつり、ぽつりとある家を見ると土台が浮いている。高床式?

          よく聞くとこの小雨と霧は雨雲の中の状態で、これが1年中続くようで湿度が相当高い様子。マニラとは全然違う。

          途中、小さな集落マンボイを過ぎる。

          じつはボーイはここの市長さんの運転手で軍の関係者。

          ボーイは銃を携帯している。

          ここミンダナオ島は領事館情報では赤の地域で危険度がイスラム国と同じ。反政府ゲリラがでるところ。

          家では「なんでそんなとこいくの?」と言われた。



          4時30分、雨は結構強く降っている。

          ある家の前に車は止まる。







          そこは「ダトゥーペペの家」

          ダトゥーとは長老というような意味みたい。



          とりあえず長老に挨拶という感じ。



          そしてまずはスウィートコーヒーの苗にご対面。





          スウィートコーヒーの苗



          無農薬。自然栽培ということだが、たしかに虫食いが多数みられ無農薬ということが良く分かる。





          ペペの家にあった落下したコッコ



          農民たちはよく珈琲をのむ。これも自家用。

          農民たちは珈琲をすごく身近に感じている。

          とりあえず長老に挨拶をすませ、最終目的地の乾燥場についた。



          あたりは白い(霧ではないのだが)。



          アフリカンベッド



          小さなスペースだが珈琲に対する真面目な取り組みがみてとれる。





          発酵槽







          さて明日はどんな

          珈琲が待っているのか? 楽しみ





          | とまらないっ!繁田のマシンガントーク | 18:13 | comments(0) | - |
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